かねりん鰻店
私がまだ幼き日の頃
当時、鰻が大好物だった私の父は
お客様が来る毎に
鰻を出前してもらっていました。
父はまだ幼い私に
「これは、ヘビを焼いたものだ。」
と言って
当然私は、鰻が大嫌いになりました。
ですから、鰻を出前して頂いた時には
鰻は父に食べてもらい
私はタレのかかったご飯を
ニコニコしながら美味しそうに食べていた記憶があります。
時は流れ
今では「柔職人」などと言って
ブログ上にて、浜松うなぎの紹介をしながら
食べ歩きをしています。
そして今回、ついにリベンジの時がやってまいりました。
本日お邪魔いたしましたのは、浜松市西区入野町に御座います
「かねりん鰻店」さんです。
このお店こそが、私の幼き日に
父が出前をお願いしていたお店です。
のれんを潜りますと
休日と言う事もあるでしょう、
わりと夕食としては早い時間ではありますが、お客さんが沢山いらっしゃいました。
座敷の奥の窓から見える中庭が、とても風情があって
大変気持ちが和らぎます。
本日御一緒いたしましたのは
久々の御登場「トミー」です。
今回は気合いを込めまして
うな重特上¥3,280-を御注文です。
昨今の柔道界についてトミーと語り合っておりますと
来ました「ジャン!」
特上と言う事もあり大き目のうなぎがお重からあふれんばかりです。
関東風のふっくらとした身は、とても柔らかくて
それでいて、ものすごく脂がのっていて
とてもジューシーです。
味も、甘からず、辛からず
とても、美味しゅう御座います。
タレご飯を一口頂きますれば
幼き日の思い出が、よみがえってまいります。
私ただひたすらに無言で頬張ります。
リベンジ達成です。
感無量で御座います。
父よ、こんなに美味しいものを
あなたは、独り占めしていましたね。・・・
でも、よかったです。
大人になったからこそ、この美味しさが理解できたのかもしれません。
トミーには付き合って頂いて申し訳ありませんでしたが
今日はチョッピリセンチメンタルな
柔職人でした。
徒然なるままに・・・